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ID-POSデータの活用法 その2 必要な情報を見極めている小売業O社の例

「その1」では、顧客の属性情報の正確な
収集は難しいこと、

そして、それでも敢えて正確に取得出来る
仕組みを作り上げるか、

その部分は捨て去り、正確な情報だけを使い、
経営に有用な知見に変えていくか、

2つの道のどちらを選択するかは、企業の戦略
が企業側の戦略が分かれる所であることを
お伝えしました。

ここでいう正確な情報とは、言い方を換えれば
「人手を介さないで収集出来る情報」です。

つまりレジから上がってくる買上情報や、レシート
枚数等を指します。

この正確な買上情報の他に、どんな顧客絡みの
正確な情報があれば、

経営上にプラスになるのか。

首都圏を中心にディスカウントストアを展開している
O社は、カードを発行していますが、発行時に、
カード会員の年齢や家族人数等、正確に取得でき
ないと思われる情報は一切集めていません。

唯一集めていた情報は何だと思いますか?

それは、

「郵便番号」

です。

郵便番号について嘘の記述をする人は、年齢に
比べるとあまりいないと思われますし、

嘘をつく理由も、年齢ほどには見当たりません。

従って正確に補足出来る率が高い のです。

またO社側も、カード会員の郵便番号が分かる
ことで、商圏がわかりますし、

商圏が分かれば、競合店も把握できますから、
それら競合店との価格比較は可能ですよね。

また将来の出店計画にも活用できます。

O社は合理的で賢い運営が徹底されているな、
とつくづく感心しました。


この様に、情報は多ければ多いほどいいもので
はありません。

自社の情報収集・加工レベルに併せ、戦略に併
せて必要な情報を見極め、

必要な情報のみをきっちり集めること。

不要と思ったら、潔く取らないことも大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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